出張の思い出〜2005年5月 能登編

ちょっと仕事が一段落ついたので、ふと昔の写真を眺めてみました。

大学を出て、実家に戻った私は地元で教員になりました。しかしいろいろあってわずか一年で退職。大阪へ戻り転職を重ねて外資系企業のエンジニアになりましたが、それで一気に自分の世界が広がったように思います。

それまでは自宅と仕事場を往復する毎日、休みの日は疲れてせいぜい天気のいい日に洗濯物を干すとか、極めて狭い範囲での生活でした。それが毎週のように日本全国を旅するようになり、知らない土地で見聞きするものはみな珍しく感じました。

まあ仕事ですから、行きたいときに行きたいところへは無理ですし、気に入った場所があっても仕事が終わればすぐに帰らなくてはいけません。極力温泉宿を探すとかしたこともありましたが、そうそう都合よくいくはずもありません。

中には逆に山奥の企業団地にある工場のため最寄の宿は公営の温泉宿しかないとか(その周辺は民家もコンビニも何もありませんでしたが)、ビジネスホテルがないためリゾートホテルに泊まるしかないとか、まあ悪くないこともたびたびありました。それもこれを撮った年に退職してしまったので今となってはいい思い出です。

ここ、能登半島の左肩あたりも周囲にはゴルフ場しかなく、リゾートホテルに泊まるしかない場所でした。しかし時期はちょうど5月中旬でしたので、少し散策するだけで綺麗な花や海辺の情景を見ることができました。

残念ながら持っていたのは手ぶれ補正も無い500万画素のコンデジSONY Cybershot T1のみ。それでもVario-Tessar3.5-4.4/6.7-20.7のツァイスレンズつきですのでそこそこの写真は撮れてました。

ホテルからは日本海が見えます。


タニウツギ?かな...ピンクの花弁とオフホワイトのしべ?が好きです。


夕方近くになって暗くなったので内蔵ストロボ使用。手軽に月も入るのはコンデジならでは。


日本海に沈む太陽。夕焼けは一眼レフでも難しいのです。


こちら空多め。ディスタゴンとかだともうちょっと深みが出るかな。


こちらは地面多めで。田植え後の水田がもの寂しげです。宿に帰らなきゃ...