5/3-5/9 ドイツ漫遊記 その7 ゆったりライン川下り編

なかなか進みませんねー、困ったもんです(汗)

さて前回のマインツ市内観光の後、マインツ中央駅へ戻り電車でビンゲンという町まで移動しました。この電車はDB・ドイツ鉄道の線路を走りますが、MRB(Mittelrhein Bahn)、中央ライン鉄道とでも言うか、ライン川流域を走ってるローカル鉄道の車両みたいです。
MRB
DB(Deutsche Bahn、ドイツ鉄道)というとドイツ版新幹線のICEとかのイメージが強いですけど、しっかりとローカル線もあり、地方によってはS-Bahn以外に地元の鉄道会社と提携して運行しているみたいです。この電車で約30分、急行のIC(インターシティ)だと15分でBingenビンゲンです。
Bingen, start point
今回ここへ来たのはライン川下りの観光船に乗るためです。有名なのはKDという観光船会社で、マインツからケルンまでの他にも路線があります。しかし端から端まで乗るとかなり時間がかかるため、途中のビンゲンからザンクト・ゴアールまで乗って雰囲気だけ楽しむことにしました。これなら昼から行っても乗船時間は1時間ちょっとぐらいなので、余裕でマインツに戻ってこられます。
KD-Line station at Bingen
駅からちょっと歩くとKDの船着場があります。ここでチケットを買い、船が来るのをみんなワインを飲みながらのんびりと待つわけですね。
waiting a boat
私は前もって運行時間を調べ、それに合わせて電車を探してマインツを出てきたわけですが...調べたといってもこの日の朝で、直前までは朝から一日船に乗ってコブレンツへ行こうか、なんて思ってたわけで。ひとりぶらり旅はこういう気ままさがいいのです。成り行きまかせとも言う?
our boat "BOPPARD"
そうこう言ってる間に船が来ました。MS BOPPART号は全長50m、400人乗りの近代的な遊覧船です。
in the cabin
キャビン内にはテーブル席もあるのですが、みんな屋上?のデッキにあるテーブルへ行くようです。ここにはバーがあって、めいめいビールを飲んだり軽い食事を取ったりして楽しんでいます。
Assmanshausen
途中はこんな具合で川岸にある古い街並みが流れていくのを楽しむことができます。いちおうルートマップがあり、日本語の説明も書いてあるので次に見えるのが何城だとかはだいたいは分かるのですが、タイミングが分かりません。気がついたら見てた側と反対を通りすぎてしまったとかありそうなのでみんなキョロキョロしてましたね(笑)
Burg Rheinstein
それでも天気もいいし、こんな具合で川岸すぐ近くに立っている城塞もあったりで雰囲気満点です!
Burg Rheinstein
ところでこういった城、城と言っても戦略的な意味合いを持つ『要塞』で、ドイツ語ではBurgブルクと言います。貴族の住まいに使われる『城館』はSchlossシュロスで役割が違うんですね。
Burg Pfalzgrafenstein und Burg Gutenfels
このように川中島に建てられた城はライン川を通る船から通行税を徴収するために作られたもので、利権争いから何度も攻められたり壊されたりしたのだそうです。
Burg Gutenfels
このような街と城の対比が美しいポイントをいくつか抜けると、いよいよこのルートの最大の目玉とも言える場所にさしかかってきます。
Lorely #1
『554』の看板を過ぎるともうそこです...
Lorely #2
急なカーブにさしかかってきました。何かちっちゃな看板が見えます。
Loreley #3
「Loreleyローレライ」と書かれています。そう、これがあのローレライ伝説の舞台です。昔から、というか船が駆動力を持たない昔の話ですが、川幅が急に狭くなり浅瀬があったり岩場があったりするこの場所は船乗り泣かせだったそうです。
Lorely #4
川から見ていると特別に何があるというわけでもなく、
Lorely #5
ヘタすると気がついたときには通り過ぎてた、なんてあるかも知れません。
Burg Katz
そして『ねこ城』を過ぎるとじきに目的地St.Goarザンクト・ゴアールです。この「ねこ」とか「ねずみ」とか名前についているのも、後で読んだガイドブックに由来が書いてありましたけどなんかこう牧歌的でいいですね〜
reached to Sankt Goar
さてザンクト・ゴアール到着。今日は残念ながら時間がないためここで電車乗り換えてマインツまで戻るのですが、それまでの間この町をぶらついてみました。
at Sankt Goar
といっても無人駅だし船着場近辺にホテルと飲食店街があるぐらいで、他はそれらしいものは何もありませんので早い食事を取るにとどまりましたけど。
at Sankt Goar
こんな感じでそこはかとなく観光客らしい人影はあるのですが...

一般のお店っていっても絵はがきとか、なぜか中国製の騎士とかドラゴンとかのフィギュアセット(笑)とか売ってるぐらいであまりパッとしたものはありません。
at Sankt Goar
ここは鳩時計専門店。例のクックーって出てくるヤツです。土産物ではあるのですがすごく手が込んでて大きなものは数万円と結構な値段がするのです...結局絵はがき買ってここのおみやげはおしまい。ま、行き当たりばったり旅ですから〜(汗)
at Sankt Goar
さて、このブログを読んでここへ行ってみようと思われた方へ。駅にはトイレも何も無いので、電車を待つ前にトイレを済ませておいてください!ビストロでソーセージと地ビールを頂いたのですが、トイレへ行きたくなって探したのですがどこにもなくって〜アセったアセった。

唐突ですが...昔出張でシンガポール人とマレーシアへ行ったときの話を思い出しました。彼が「ビールを飲むことを『借りる』って言うんだぜ」と。そのココロは?「『あとで返す』からさ〜」...おそまつ。

しかしこのビール、ヴァイツェン・ドゥンケルとは言えすんごく濃くって、しばらくすると下に酵母?が降りてくるぐらい。こんなの飲んで大丈夫か?っていうぐらいたっぷり!おかげでマインツ行きの電車が来るまで生きた心地がしなかった...幸い電車にはトイレがあります。

ま、この日はこんな具合で無事に帰ってきました。しかし駅のコンビニで飲み物買って、さあ晩ご飯どこにしようか、と思いながらいったん部屋に荷物を置きに戻った時、ちょっと横になったら気がついたのが午前2時。

ああああ、また食べそこねた〜