8/6 写真展ハシゴ&N1試写

珍しく、というわけでもないのですが写真展を見に行ってきました。しかも2件。

まずは尼崎市総合文化センターでやっていた『-没後20年 時代の目撃者- 林忠彦写真展』へ。たまたま新聞屋さんが招待券をくれたところへセンターの方が写真つながりの縁で送ってくださって。元々同センターで定期的にやっている上野彦馬展は毎回行っていて、ちょうど行こうと思っていたところだったのでまずはここから、と。

N1の試写も兼ねて、もらい物なので期限がいつだかわからないフジのスーパー400を詰めて行ったんですが、結果としては残念なものに...N1につけている唯一のNマウントレンズ、バリオ・ゾナー3.5-4.5/24-85(N)の写りは文句なしなんですけど、何?この色は、というのとおびただしい量のゴミ。スキャンしてゴミ取りして、で半日潰れてしまいましたがな...でもまだ色の補正しきれないコマがあったり。

写真展そのものは私にぴったりで、一枚の風景を撮るために同じ場所へ7回も通った、しかも病気で不自由になった体で。その執念と写真に対するこだわりは脱帽ものでした。しかもコンタックスユーザーであられたとなると、もうファンにならざるを得ないのであります。



さてもう一件はキタの国立国際美術館でやっていた『森山大道写真展 ON THE ROAD』でした。こちらはちゃんと入場料払って入ったのですが、着いたのがちょうど4時前ごろ...なんか沢山の人がモニタの前にタムロっていて...あ、なんやご本人の講演会なんだ!マジでチェック漏れ、まったく知らずに行ったのでありました。

じゃ、せっかくだからと会場に入ろうとしたとたん、会場の人に「あの、整理券がないと入れないんですが」と止められ、しかもその瞬間奥のほうから「...では本日はどうもありがとうございました」、って終わってんじゃないの。ああもったいない...まあ、実は私個人的にはあまり好きでも何でもないので別に良かったのですが。

モノクロ写真は好きだから、こういうトーンで仕上げればこういう感じになるのか、とかお手本にはなるんですが...被写体がなんというかこう、すさんでたり、壊れてたり、ゴミだったり、得体の知れないものだったりと人間臭い感じがするのはどうも好きではないのです。
ま、こんな事書くとオマエは何にも分かっちゃいねえとか言われそうですけど、もちろん世界的に認められた方ですし、単に私の見方が勝手なだけですから...それにしてもカメラマニアが馬鹿にしそうなコンデジとかコンパクトカメラとかでガンガン撮っていくスタイルのエネルギーがスゴイのは分かりますね。でも真似できないし、する気もないし。


それにしてもなんと気持ちのいい広角端24mm。風景撮るにはとても良さそうです。しかしこんなカラーネガ、二度と使いたくない。あ、いや、スーパー400が悪いわけじゃなくって得体の知れない古いフィルム、ってことで。ただ、このスーパー400は従来のフィルムと違う点があり、古いと何か影響が出るのかも、と思ったり。



使用カメラ:CONTAX N1, CarlZeiss Vario-Sonnar 3.5-4.5/24-85(N), Fujicolor Super400, EPSON GT-X770